ド腐れ日常つれづれ日記

※Gネタなので虫とかそいういうアレが嫌いな人は回れ右でお願いします！
（大事なことなので２回言いました。）





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八十稲羽を離れて3年目。
月森は大学に進学し、それなりに環境にも慣れて来た。
恋人との関係も良好で、会えはしないがメールは毎日しているし、電話もたまに。
　その電話がかかってきたのは、午前２時を過ぎた頃。
課題のレポートを終えて寝ようとしていた所だった。

「……もしもし？」
『た、たすけてっ！！』

出るや否やの第一声に、月森は身を固くする。
切羽詰まった声。一体何が、と問う前に、向こうが勝手に答えてくれた。

『ゴッ、ゴキが出た！！』
「……おやすみなさーい……」
『ちょ、切るな、切らないで！　ひとりにしないで！！』

や、ひとりも何もないだろう。
こちらが電話を切った所で、虫と対峙するのは足立ひとりだ。
本気で切ってやろうとしたのだが、寸前に聞こえた足立の悲鳴があまりに哀れだったので、付き合ってあげることにした。……あくまで暇つぶし程度だが。
「で？　状況は？」
『水を飲もうと台所来たら、カサカサって……カサカサって……！』
「あっ、そこ！！」
『きゃあああっ！！』
「あはは、俺に見えるわけないじゃないですか」
『！！　お、お前っ！！』
きゃあって、と足立の悲鳴に密かに笑う。
そのままベッドに寝そべって、奮闘しているだろう足立の実況を聞いている。
『ねー、アイツって何が効くと思う？』
「殺虫スプレーは？」
『ないよそんなの。ここにあるのは、醤油とみりんとお酒……、あとマヨネーズくらいかな』
「マヨネーズ！　それはいい！」
『は？　え、何、これで殺れんの？』
「マヨがあれば大抵のものは食べれるとシイナタカシが言っていました」
『食えるかーーー！！　っていうか椎名誠だろそれ！！』（※椎名高志は漫画家です。）
至極真っ当な答えを返してきた足立にまた笑う。
結構なレベルで怒っている。……説破詰まっているのが伺えて、相当に面白い。



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この後足立が電話越しに適当な回答を繰り返す番長に報復する……という流れだったんですが、途中で飽きた＾q＾
夏ってホントに嫌だなァ……。